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考察
- 2012.05.30
- 「政府与党」とは何か
野田佳彦総理は、ようやく今日、小沢一郎元代表と会談し、消費税増税に理解を求めるという。
しかし、会談の結果は、これまでの小沢氏の言動を見ればすでに出ています。要は、野田総理が党内を二分することも辞さない覚悟をどう示せるかだけです。
現状を見るにつけ、「政府与党」は一体なのか、今更ながら確認する必要があります。
本来、「政府の決定」イコール「与党の決定」であり、政府も与党もその結果について一体不可分の共同責任を負うのが、国民から負託された政権政党たる「政府与党」の使命のはずです。
民主党は、政権交代で約束したマニフェストはすでに崩壊状態にあり、マニフェストに掲げていない消費税増税、しかも民主党政権下では引き上げないと公言していたのに、現在、国会では、政府提出の消費税増税関連7法案が審議中です。
にもかかわらず、ここに至ってなお党内の元代表の理解を求めなければならないこと自体、「政府与党」の使命を放棄しているに等しく、もはや民主党には、政権を担う資格などないと言わざるをえません。
野田総理は、この法案を今国会で成立させるため政治生命をかけて臨むと強弁していますが、なぜか空しく聞こえるのは私だけでしょうか。
私たちは、わが党の社会保障と税の一体改革の基本的な考え方を示しながら、今後の十分な国会審議を通じて政府案の是非を明らかにしてまいります。
平成24年5月30日
衆議院議員 佐藤茂樹
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